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Orchestra Frequency Therapy

オーケストラ周波数セラピー 取扱説明書

Version 2.0   2026.04

01   アプリの概要

Orchestra Frequency Therapy(オーケストラ周波数セラピー)は、オーケストラで使用される全楽器の周波数帯域(16 Hz ~ 20,000 Hz)を網羅し、 Web Audio API を用いてリアルタイムに音響を生成する音響セラピーアプリケーションです。

人間の可聴域をほぼ完全にカバーする30種の楽器音を、ペンタトニックスケールの倍音構造で心地よいハーモニーとして再生します。 ヘッドフォンだけでなく、スピーカーでも同等のセラピー効果を得られるよう最適化機能を搭載しています。

主な特徴

02   出力モード(ヘッドフォン / スピーカー)

アプリ上部の「出力モード」セクションで、使用するオーディオ出力を切り替えます。 選択したモードに応じて、音響処理と脳波誘導方式が自動的に最適化されます。

🎧 ヘッドフォンモード

  • バイノーラルビートによる脳波同調
  • 左右の耳に異なる周波数を送信
  • 低音域の正確な再現
  • 外部ノイズを遮断して集中
  • 繊細な倍音構造の聴取

🔈 スピーカーモード

  • モノラルビート+アイソクロナルトーン
  • 低音ブースト自動補正
  • 複数人で同時にセラピー可能
  • 長時間利用でも耳の圧迫感なし
  • 部屋全体に音場を形成
TIP

スピーカーモードは、モノラルビートとアイソクロナルトーンという2つの技術を組み合わせることで、 ヘッドフォンなしでもバイノーラルビートと同等の脳波同調効果を実現しています。

03   スピーカー最適化オプション

スピーカーモードを選択すると、4つの最適化オプションが表示されます。 それぞれ個別にON/OFFが可能です。

オプション 機能 仕組み 初期状態
低音ブースト スピーカーの低音不足を補正 120Hz以下をローシェルフフィルタで+8dB増幅。一般的なスピーカーが苦手とする低周波数帯域を補強します。 ON
モノラルビート ヘッドフォン不要の脳波同調 2つの近接周波数を同時にスピーカーから出力し、空気中での干渉により脳波同調効果を生みます。バイノーラルビートと同原理ですが、体外で合成されるためスピーカーで動作します。 ON
アイソクロナルトーン リズミカルな音パルスで脳波誘導 キャリア周波数の音を目標脳波周波数でON/OFFにパルスさせます。最も研究実績が多く、スピーカーでの効果が実証されている方式です。 ON
ルームフィル 部屋全体に広がる残響効果 リバーブ処理を追加し、音が部屋全体に均一に広がるようにします。 OFF
注意

低音ブーストを使用する場合、スピーカーの音量が過大になることがあります。 最初はマスター音量を20-30%程度に設定してから調整してください。

04   脳波エントレインメント

脳波エントレインメントとは、外部からの周期的な刺激に脳波が同調する現象(周波数追従反応)を利用した技術です。 本アプリでは5つの脳波帯域に対応しています。

脳波 周波数 状態 推奨シーン
🌙 Delta 0.5 - 4 Hz 深い睡眠・回復 就寝前、深い休息が必要なとき
💜 Theta 4 - 8 Hz 瞑想・創造性 瞑想、ヨガ、クリエイティブワーク
🌱 Alpha 8 - 13 Hz リラックス・安静 休憩時間、ストレス解消、読書
⚡ Beta 13 - 30 Hz 集中・活動 仕事、勉強、タスク集中
✨ Gamma 30 - 50 Hz 高次認知・洞察 問題解決、ブレインストーミング

調整パラメータ

ヘッドフォン vs スピーカーでの動作の違い

ヘッドフォンモード: バイノーラルビートを使用。左耳にキャリア周波数、右耳にキャリア+脳波周波数を送り、脳内で差分周波数が知覚されます。

スピーカーモード: モノラルビート(空気中で2つの周波数を干渉させる)とアイソクロナルトーン(音をパルス状にON/OFF)の2方式を併用します。

05   セラピーモード

6つのプリセットモードで、目的に応じた周波数帯域の楽器群を一括で再生できます。 各モードは指定された周波数範囲と重なる全ての楽器を自動的にアクティブにします。

モード 周波数範囲 効果 使用楽器例
🌊 ディープリラックス 16 - 200 Hz 深い弛緩と瞑想 コントラバス、チューバ、バスドラム、パイプオルガン32ft
🌞 ウォームハーモニー 80 - 500 Hz 温かみのある調和 チェロ、ファゴット、ホルン、ティンパニ
💜 ハートセンター 200 - 2,000 Hz 心の安定とバランス ヴァイオリン、クラリネット、トランペット、チェレスタ
💡 クラリティ 500 - 5,000 Hz 集中力と明晰さ ヴァイオリン、ピッコロ、シロフォン、ピアノ
✨ セレスティアル 2,000 - 15,000 Hz 浄化と覚醒 グロッケンシュピール、トライアングル、シンバル
🌈 フルスペクトラム 16 - 20,000 Hz 完全な調和 全30楽器

06   楽器一覧と周波数

5つの楽器ファミリーに分類された合計30種の楽器を個別にON/OFFできます。 各セクションのヘッダーをクリックすると楽器カードが展開されます。

🎻 弦楽器(6種)

楽器最低最高波形
コントラバス41 Hz784 Hz鋸歯状波
コントラバス(5弦)31 Hz784 Hz鋸歯状波
チェロ65 Hz1,760 Hz鋸歯状波
ヴィオラ131 Hz1,319 Hz鋸歯状波
ヴァイオリン196 Hz3,500 Hz鋸歯状波
ハープ33 Hz3,322 Hz三角波

🎶 木管楽器(8種)

楽器最低最高波形
コントラファゴット29 Hz466 Hz鋸歯状波
ファゴット58 Hz622 Hz鋸歯状波
バスクラリネット58 Hz932 Hz矩形波
クラリネット147 Hz2,000 Hz矩形波
イングリッシュホルン165 Hz1,047 Hz鋸歯状波
オーボエ233 Hz1,760 Hz鋸歯状波
フルート262 Hz2,100 Hz正弦波
ピッコロ587 Hz4,186 Hz正弦波

🎺 金管楽器(5種)

楽器最低最高波形
チューバ37 Hz349 Hz鋸歯状波
バストロンボーン29 Hz466 Hz鋸歯状波
テナートロンボーン82 Hz932 Hz鋸歯状波
ホルン62 Hz698 Hz鋸歯状波
トランペット185 Hz1,175 Hz鋸歯状波

🥁 打楽器(8種)

楽器最低最高波形
バスドラム20 Hz200 Hz正弦波 + ノイズ
ティンパニ73 Hz262 Hz正弦波
シロフォン349 Hz4,186 Hz三角波
グロッケンシュピール1,047 Hz8,372 Hz正弦波
チェレスタ262 Hz4,186 Hz正弦波
チューブラーベル262 Hz698 Hz正弦波
トライアングル3,000 Hz15,000 Hz三角波
シンバル300 Hz15,000 Hz鋸歯状波 + ノイズ

🎹 鍵盤楽器(3種)

楽器最低最高波形
ピアノ27.5 Hz4,186 Hz三角波
パイプオルガン(16ft)32 Hz8,372 Hz鋸歯状波
パイプオルガン(32ft)16 Hz16,744 Hz鋸歯状波
波形について

正弦波: 最も純粋な音。フルートやグロッケンシュピールのような澄んだ音色。

三角波: 柔らかく温かみのある音。ハープやピアノの近似に使用。

鋸歯状波: 倍音が豊かで明るい音。弦楽器や金管楽器に適合。

矩形波: 中空的で特徴のある音。クラリネットの音色に近い。

07   周波数スイープ

指定した範囲の周波数を連続的に変化させる機能です。 全帯域のスキャンや、特定の周波数範囲を徐々に体感するのに使用します。

設定パラメータ

パラメータ範囲説明
開始周波数16 - 20,000 Hzスイープの開始点
終了周波数16 - 20,000 Hzスイープの終了点
速度10 - 120 秒開始から終了までの時間

スイープは指数関数的に変化するため、低い周波数ほどゆっくり、高い周波数ほど速く通過します。これは人間の聴覚特性(対数的な周波数知覚)に合わせた設計です。

08   セッションタイマー

セラピーセッションの時間を管理するタイマーです。設定した時間が経過すると、全ての再生が自動的に停止します。

プリセット

09   ビジュアライザーと統計

画面上部のビジュアライザーは、現在再生中の音をリアルタイムで可視化します。

表示要素

統計パネル

項目説明
再生楽器数現在アクティブな楽器の数
最低周波数再生中の楽器のうち最も低い周波数
最高周波数再生中の楽器のうち最も高い周波数
帯域カバー率人間の可聴域(20-20,000Hz)に対するカバレッジ(対数スケール)
出力モード現在のヘッドフォン/スピーカー設定

10   クイックスタートガイド

🎧 ヘッドフォンで使う場合

  1. ヘッドフォンを装着し、出力モードが「ヘッドフォン」になっていることを確認
  2. マスター音量を20-30%に設定
  3. セラピーモードから目的に合ったものを選択(迷ったら「ウォームハーモニー」がおすすめ)
  4. 必要に応じて脳波エントレインメントを選択(リラックスなら「Alpha」)
  5. タイマーを設定して、目を閉じてリラックス

🔈 スピーカーで使う場合

  1. 出力モードを「スピーカー」に切り替え
  2. スピーカー最適化オプションを確認(初期設定で低音ブースト・モノラルビート・アイソクロナルトーンがON)
  3. マスター音量を20-30%に設定(低音ブーストにより音が大きくなるため注意)
  4. セラピーモードを選択
  5. 脳波エントレインメントを選択(スピーカーではモノラルビート+アイソクロナルトーンが自動適用)
  6. タイマーを設定して、部屋全体で音を楽しむ

▶ フルオーケストラを聴く

  1. 「フルオーケストラ」ボタンを押すと全30楽器が一斉に再生
  2. 帯域カバー率が100%になり、16Hz~16,744Hzの全帯域がカバーされます
  3. 個別に楽器カードをタップしてON/OFFを調整可能

11   おすすめセッション例

目的 セラピーモード 脳波 出力 時間
朝の目覚め クラリティ Beta スピーカー 10分
仕事の集中 ハートセンター Beta どちらでも 30分
昼休みのリフレッシュ ウォームハーモニー Alpha ヘッドフォン 15分
創造的作業 フルスペクトラム Theta スピーカー 20分
瞑想 ディープリラックス Theta ヘッドフォン 20分
就寝前のリラックス ディープリラックス Delta スピーカー 30分
ヨガ・ストレッチ ウォームハーモニー Alpha スピーカー 30分
問題解決・ひらめき セレスティアル Gamma ヘッドフォン 15分

12   科学的背景

音響セラピーの原理

音響セラピーは、特定の周波数の音が人体の生理的反応に影響を与えるという研究に基づいています。 低周波数(20-200Hz)は筋弛緩とリラクゼーションに、中周波数(200-2000Hz)は情緒の安定に、 高周波数(2000Hz以上)は注意力と認知機能に関連するとされています。

バイノーラルビート

1839年にハインリヒ・ヴィルヘルム・ドーヴェが発見した現象です。 左右の耳に微妙に異なる周波数を提示すると、脳がその差分周波数を知覚します。 例えば左耳に200Hz、右耳に210Hzを送ると、脳は10Hzの「うなり」を知覚し、 これがAlpha波帯域の脳波同調を促します。ヘッドフォンが必須です。

モノラルビート

バイノーラルビートと同様に2つの近接周波数を使いますが、こちらは空気中で合成されるため スピーカーからの再生で効果があります。物理的な音圧変動として干渉が発生するため、 脳がより直接的にビートを検出できるとする研究もあります。

アイソクロナルトーン

等間隔でON/OFFを繰り返すパルス状の音です。3つの方式の中で最も新しく、 最も研究実績が豊富です。ヘッドフォンを必要とせず、スピーカーで十分に効果を発揮します。 一部の研究では、バイノーラルビートよりも強い脳波同調効果があるとの報告もあります。

免責事項

本アプリは医療機器ではありません。音響セラピーは補完的なウェルネスツールとしてご利用ください。 てんかんの既往歴がある方、聴覚に問題のある方は、使用前に医療専門家にご相談ください。 大音量での長時間使用は聴覚を損なう可能性がありますのでご注意ください。

13   トラブルシューティング

症状原因対処法
音が出ない ブラウザの自動再生ポリシー 画面上のいずれかのボタンをクリックしてからお試しください。ブラウザはユーザー操作なしに音声を再生しません。
音が途切れる CPU負荷が高い 同時に再生する楽器数を減らしてください。フルオーケストラは最大約180のオシレーターを使用します。
低音が聞こえない スピーカーの周波数特性 スピーカーモードに切り替え、低音ブーストをONにしてください。それでも不足する場合はサブウーファー付きスピーカーの使用を推奨します。
脳波エントレインメントの効果を感じない 強度が低い / 時間が短い 強度を60-80%に上げ、最低10分以上のセッションをお試しください。効果の体感には個人差があります。
ブラウザが重くなる 多数のオシレーター使用 「全停止」ボタンで全ての音を停止し、必要な楽器のみをONにしてください。

14   技術仕様

項目仕様
音声エンジンWeb Audio API
対応周波数16 Hz ~ 16,744 Hz(基音)/ 倍音含め ~ 20,000 Hz
楽器数30種(5ファミリー)
最大オシレーター数約180(フルオーケストラ時)
音声合成方式加算合成(ペンタトニックスケール倍音構造)
脳波エントレインメントバイノーラルビート / モノラルビート / アイソクロナルトーン
スピーカー補正ローシェルフフィルタ(120Hz, +8dB)
ビジュアライザー2048ポイント FFT / タイムドメイン波形 + 周波数スペクトラム
対応ブラウザChrome, Firefox, Safari, Edge(最新版推奨)
外部依存なし(スタンドアロンHTML)